こんにちは。matchanです。
最近XでNintendo Switch 2のVRRに関するニュースが話題となっています。
それは、「Nintendo Switch 2の可変リフレッシュレート(VRR)機能がTVモードだと使えない」と公式サイトで謝罪したこと。
- なぜVRRの件で任天堂が謝罪したのか
- そもそも「VRR」とは何か
- VRRがTVモードで使えないと何が起こるのか
について紹介していきます。
Nintendo Switch 2の可変リフレッシュレート(VRR)機能がTVモードだと使えない

任天堂が謝罪するにあたった事の経緯を紐解いていきます。
任天堂がNintendo Switch 2の情報を公開した当初、「Nintendo Switch 2は携帯モードだけではなくTVモードでもHDR、最大120fpsのフレームレート、VRRをサポートする」と発表していました。
携帯モードとはいわゆる『本体を持ってプレイするモード』、TVモードとは『本体をテレビに接続して、テレビ画面でプレイするモード』のことです。VRRの詳細は後述するとして、要は「携帯モード、TVモード両方VRRに対応しているよ!」と発表していたわけです。
突如、TVモードでのVRR対応に関する記述が消える
ところが公開からしばらくして、突然日本・アメリカ・カナダの公式サイトからTVモードにおけるVRR対応の記載がこっそり削除されたのです。しかしヨーロッパなど、他の国のサイトでは記載は残ったままです。
その後にヨーロッパ地域のサイトでもVRR対応の記載は削除され、「あれ、これTVモードだとVRR非対応なんじゃね?」と情報が錯綜します。
そうして、ついに任天堂からこの件に関する声明が発表。当初公開していた情報について「誤った情報が掲載されていた」として謝罪、以下のようにTVモードでのVRRは非対応であると公式に発表されました。
Nintendo Switch 2は携帯モードでのみVRRをサポートします。
TVモードでのVRR対応については、公式サイトに誤った情報が掲載されており、これをお詫び申し上げます。
また、今後TVモードでVRR対応は実装される可能性があるかについては「現時点で発表できることはありません」と回答。
日本国内ではマイニンテンドーストアをはじめ、家電量販店やオンラインショップなど各所で抽選販売が開催され、当選して喜びの声を上げる人が出始めてからの発表に、ショックを隠せない人も多そうです。
VRR(可変リフレッシュレート)とは

今回の件で世間を騒がせた「VRR」とはいったい何なのでしょうか。
「VRR(Variable Refresh Rate・可変リフレッシュレート)」とは、ディスプレイのリフレッシュレート(画面の書き換え頻度)を、出力されるフレームレートに合わせて動的に変化させる技術です。
VRRに対応しているゲーム機はPS5やXbox Series X|Sがあります。
- PS5™は今週からVRR(可変リフレッシュレート)に対応! PlayStation.Blog 日本語
- Xbox の 9 月アップデートが間もなく配信開始: Xbox 本体から Discord へのゲーム ストリーミングなど新機能多数 - Xbox Wire Japan
リフレッシュレートとは
「リフレッシュレート」とは、画面が1秒間に何回映像を更新(書き換え)するかを表す数値です。例えるなら、映画を映すスクリーンの更新速度にあたります。
単位は Hz(ヘルツ)で表され、値が多いほうがより画面表示がより滑らかになります。
- 60Hzのディスプレイ → 1秒間に60回画面を更新する
- 120Hzのディスプレイ → 1秒間に120回更新する(より滑らか)
フレームレートとは
「フレームレート」は、ゲーム機や映像が1秒間に何枚の画像(フレーム)を出力できるかを表す数値です。例えるなら映画のコマ送り(フィルム)にあたります。
単位は fps(frames per second)で表され、こちらも値が多いほうが画面表示がより滑らかになります。
- 30fps → 1秒間に30枚の映像を表示
- 60fps → 1秒間に60枚の映像を表示(よりスムーズ)
VRRのメリット
通常、モニターやテレビのリフレッシュレートは60Hzや120Hzなどで固定されています。しかしゲーム機やPCの映像出力は常に一定ではなく、処理の重さによってフレームレートが変動します。
リフレッシュレートとフレームレートに差が出ると、以下に挙げる「ティアリング」「スタッタリング」といった現象が発生するようになります。要するに画面表示が止まったりカクカクするようになるわけです。
- ティアリング:画面の途中で映像がずれて見える現象
- スタッタリング:映像が一瞬止まったように感じるカクつき
例えば、ゲーム機が30fpsしか出せないのにモニタが120Hzだと、同じ絵を何度も更新しているだけなので本来の滑らかさは出ません。
逆に、ゲーム機が60fpsでもモニタが30Hzしか対応していないと、フレームを表示しきれずカクつきやズレが発生してしまいます。
VRRはリフレッシュレートを変化させてフレームレートに合わせることでティアリングやスタッタリングを解消し、画面が乱れずスムーズに映すことができる技術で、よりゲームの世界に没入したい人にとっては重要な要素となっているのです。
TVモードでVRRが非対応だと何が起こる?

TVモードでのVRRが非対応ということは、何が起こる可能性があるのでしょうか。
先述の通り、Nitendo Switch 2のフレームレートは最大120fpsです。例えばNintendo Switch 2を60Hz固定のテレビに接続しゲームをプレイする場合、ティアリングやスタッタリングにより視覚的な違和感を覚えたり、ゲームへの没入感が大きく失われることになってしまいます。
PS5やXbox Series X|Sといった他のゲーム機で対応しているのに「Nintendo Switch 2では対応してないのか・・・」と一歩遅れをとってしまう意味でも大きながっかりポイントとなりますね。
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まとめ
情報が錯綜した末、Nintendo Switch 2のTVモードでVRRは利用できず、携帯モードのみでの対応にとどまることが正式に発表されました。
大画面でのゲームプレイ時にティアリングやスタッタリングが気になる方にとって、残念な仕様となってしまいました。
現時点では未定ですが、今後のアップデートでVRR対応となるのか。引き続き任天堂の動向に注目していきましょう。