こんにちは。matchanです。
皆さんは、新しいスマホを購入するときどういうところに注目していますか?
- 値段が安いか、高いか
- 使用用途
- メーカー
- デザイン、重さなど
うんうん。どれも大事な要素だと思います。
しかし、スマホの性能(スペック)も非常に大事な要素です。例え値段が安くても、有名メーカーのものでも、デザインが良くても、スペックが悪いスマホを選んでしまうと残念なことになってしまう可能性が高いです。
今回はそんなお話です。
スペックが低いとストレスが増える
今やほとんどの人にとって生活に欠かせない存在となっているスマホ。それゆえ、スペックが非常に大事な要素ということを言いました。
その理由は、スペックが低いと使用する上でのストレスが増えるから。
例えば、スマホでゲームをするとします。
この時、スペックが低いスマホだと
- 画面の読み込みに時間がかかる →待ち時間が長くてストレス
- タップしたのに反映しない →操作通りの動きにならずストレス
- ゲームが途中で強制終了する →ただただストレス
・・・と、やりたいことをやっているはずなのにどんどんストレスが溜まってしまいます。
"安いスマホ"を追求したあまり、何をするにも"10秒待たされる"のはかなりのストレスです。
生活に欠かせないスマホだからこそ、なるべく使う上でのストレスは減らしたい。そこで、スマホを購入するときに「スペックを気にする」というのが必要になってきます。
同じ価格ならスペックの高いほうを購入すればストレスが減るし、
同じスペックなら安いほうを購入すればストレスが減るし、
同じスペックならデザインが好きなほうを購入すればストレスが減ります。
スペック情報
スマホの商品紹介ページには、以下のようにスペック情報が書いてあります。
- CPU
- メモリ
- ストレージ
- バッテリ
- OS
- 防塵・防水
- ・・・etc
例えば、AppleのiPhone XSとシャープのAQUOS sense4の上記スペックをまとめると以下の感じです。
iPhone XS | AQUOS sense4 | |
---|---|---|
OS | iOS | Android |
CPU | A12 Bionic | Snapdragon 720G |
メモリ(RAM) | 4GB | 4GB |
ストレージ | 64GB 256GB 512GB | 64GB |
バッテリ | 2,658mAh | 4,570mAh |
ディスプレイ | 2,436×1,125 有機ELディスプレイ | 2,280×1,080 液晶(IGZO)ディスプレイ |
防塵・防水 | IP68 | IPX5/IPX8、IP6X |
スペックの各要素
上記の要素について、1つずつ見ていきましょう。
OS
OS(Operating System)は、スマホの基本的なソフトとなります。
PCでいう「Windows」や「Mac」にあたり、
タップなどの操作、アプリやデバイスとの連携といった、スマホとしての基本機能を提供します。
スマホで使われているOSは以下の2種類となります。
これはどちらが良い、というものではありませんね。
ポイント
- iOS:iPhone
- Android:Xperia、AQUOS、Galaxyなど
CPU
CPU(Central Processing Unit)は中央演算装置といい、いわば人間の脳にあたるものです。プロセッサ、チップなどと呼ばれたりもします。
データの読み書きや演算などあらゆる処理を行うため、CPUの性能が処理能力の性能に直結します。
CPUの性能を表す数値的指標として、「コア数」「クロック数」というのがあります。
コア数
CPUの中には、さらに処理するユニットがあります。これをコアといいます。現在主流のCPUにはコアが複数個搭載されています。
CPUというレジカウンターの中に、コアというレジ係の人がいるイメージが分かりやすいでしょうか。何人のレジ係がいるか、それがコア数ということになります。
コアが2つをデュアルコア、3つをトリプルコア、4つをクアッドコア、6つをヘキサコアということもあります。
レジ係の人がたくさんいれば、同時に複数のレジ対応ができるので、処理が早く進むわけです。
基本的にはコア数が多いほど同時に多くの処理ができる、ということになります。
クロック数
クロック数はCPUの処理速度を表します。
単位はHz(ヘルツ)で、1秒間にどれほどの処理が行うかを表す指標となります。レジ係の動きの素早さのイメージですね。そのため、クロック数の数値が多いほうが処理能力が高いことになります。
ベンチマーク
ベンチマークとは、スマホの処理性能を数値としてスコア化したものになります。このスコアが高いほど処理性能が高いということになります。
CPUの名前が分かれば、以下のページからコア数、クロック数、ベンチマークのスコアを確認することが出来ます。
-
スマートフォン(スマホ)のCPU性能比較表【2024年最新版】 | PC自由帳
2024年版スマートフォン(スマホ)用のCPU性能一覧表です ...
pcfreebook.com
ちなみに
- iPhone XS:A12 Bionic(6コア、2.5GHz)
- AQUOS sense4:Snapdragon 720G(8コア、2.3GHz)
メモリ
メモリは、CPUが一連の処理をする際に、例えば途中の演算データを一時的に退避したり保管したりするための場所で、CPU用の作業机のようなものになります。
RAM(Random Access Memory)と呼ばれたりもします。
データの保管場所ではありません(後述のストレージになります)。
そのためたまに言われる「メモリは256GBあるー」は間違いです。正しくは「ストレージは256GBあるー」です。
(確かに名前がややこしいというのはあるんですが)
メモリ容量はCPUの保管できるデータ容量、いわば机の広さを表します。容量はB(バイト)で表します。
LINEやSNSといったアプリを複数同時に立ち上げると、メモリの容量を消費します。
メモリ容量が少ないとアプリを複数立ち上げた際にアプリが強制終了しやすくなります。
ちなみに
- iPhone XS:A12 Bionic(6コア、2.5GHz)
- AQUOS sense4:Snapdragon 720G(8コア、2.3GHz)
ストレージ
ストレージはデータを保存しておく場所になります。
容量はB(バイト)で表します。多いほど多くのデータを保存できます。
これは分かりやすいですね。
64GB/128GB/256GB/512GB といった容量が主流になっています。
ちなみに
- iPhone XS:64GB/256GB/512GB
- AQUOS sense4:64GB
バッテリ
バッテリはmAhという単位で、簡単に言うとどれくらい電気を貯められるかという指標になります。
数値が大きいほどバッテリ容量が多いということになります。例えば2000mAhであれば、1時間(h)に2000mAの電流を流すことが出来るよーっていうことになります。
ちなみに
- iPhone XS:2,658mAh
- AQUOS sense4:4,570mAh
ディスプレイ
ディスプレイの性能、いわば綺麗に表示する指標となるのが画面解像度になります。
解像度種類
解像度とは、ディスプレイに表示される縦と横のドット数を表します。ドットとは、簡単に言えば小さな点(画素)のことをいいます。
例えば、解像度が1,920×1,080となっていた場合、縦1,920ドット、横1,080ドットということになります。
この場合でいうと、1920×1080=2,073,600個の小さな点(画素)がスマホ画面に敷き詰められているイメージです。この画素1つ1つに色情報が入ることで、画面表示されているわけです。
ドット数が多いほど、表現できる色情報が増えるため綺麗に表示できます。
よく採用されている解像度には別名があります。
- HD(ハイビジョン):1,280×720
- HD+ :1440×720
- ※HDより縦長となっています
- FHD(フルハイビジョン):1,920×1,080
- FHD+:2,160×1,080
- ※FHDより縦長となっています
- WQHD(2Kディスプレイ):2,560×1,440
- WQHD+:2,880×1,440
- ※WQHDより縦長となっています
- QFHD(4Kディスプレイ):3,840×2,160
ディスプレイの種類
ディスプレイにはその表示の仕方によって「液晶ディスプレイ」「有機ELディスプレイ」といった種類があります。
簡単に説明するのは難しいのですが、紹介します。
液晶ディスプレイ(LCD)
- 光源(バックライト)からフィルターを通して光を投影する際、液晶に電圧を加えて透明度を変え、フィルターに通る光の量を調節することでカラー表現する方式のディスプレイです。
- 従来のスマホに使われていたディスプレイです。
有機ELディスプレイ(OELD)
- 色を持った素子自身が発光することでカラー表現する方式のディスプレイです。
- 近年発売されているスマホの多くが有機ELディスプレイを採用しています。
ちなみに
- iPhone XS:2,436×1,125 有機ELディスプレイ
- AQUOS sense4:2,280×1,080 液晶(IGZO)ディスプレイ
防塵・防水
お風呂場やキッチンなど水回りでスマホを使うことが多い方にとって気になるのが防水・防塵性能。
スペック表ではよく「IPX5」「IP58」などの表記がされています。
この「IP〇〇」という表記をIP(International Protection)コードといい、電子機器の防塵・防水性能を表す指標となっています。
IPコードには2種類の表記方法があります。
防塵・防水いずれかのみを表す表記
- IPaX (aは数字):防塵等級(IPX) 例:IP5X、IP6X
- IPXb (bは数字):防水等級 例:IPX5、IPX6
防塵・防水両方を表す表記
IPab (a:防塵等級を表す数字、b:防水等級を表す数字) 例:IP58
各性能等級については以下の通りです。
a,bの数字 | 防塵性能(IPaX) | 防水性能(IPXb) |
---|---|---|
0 | 無保護 | 無保護 |
1 | 直径50mm以上の大きさの固形物に対して保護 | 鉛直に落下する水滴から保護 |
2 | 直径12.5mm以上の固形物に対して保護 | 15度以内で傾斜しても鉛直に落下する水滴から保護 |
3 | 直径2.5mm以上の固形物に対して保護 | 散水に対して保護 |
4 | 直径1mm以上の固形物に対して保護 | 水の飛まつに対して保護 |
5 | 電気機器の動作を阻害するレベルの塵埃の侵入に対して保護 | 噴流に対して保護 |
6 | 塵埃の侵入に対する完全保護 | 暴噴流に対して保護 |
7 | - | 水に浸しても影響がないように保護 |
8 | - | 潜水状態の使用に対して保護 |
基本的に、数字が大きいほど保護性能が高いことになります。
製品にIPX5/IPX8と両方の記載があった場合、IPX5とIPX8の性能試験をクリアした防水性能を持つことになります。
ちなみに
- iPhone XS:IP68
- AQUOS sense4:防塵IP6X、防水IPX5/IPX8
まとめ
- OS:iOSとAndroidの2種類。どちらが良いとかはない
- CPU:コア数、クロック数(ベンチマークのスコア)が多いほど高性能
- メモリ:容量が多いほどCPUの処理効率が上がる
- ストレージ:容量が多いほど多くのデータが保存可能
- バッテリ:容量が多いほどバッテリがもつ
- ディスプレイ:解像度の数値が大きいほど綺麗に表示できる
- 防塵・防水:「IP〇〇」の数字が大きいほど保護性能が高い