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メモリ/SSDが高い…価格高騰の理由・買い時の判断と対策まとめ

2025-12-30

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メモリ/SSDが高い…価格高騰の理由・買い時の判断と対策まとめ

matchan

しがない会社員。 自分への備忘録や記録、少しでもプラスになる情報を発信できたらと思います。

こんにちは。matchanです。

突然ですが・・・ここ最近、PCのメモリ高くね???SSDも高いし。何かの間違いじゃない?

いえ、間違いではありません。2025年秋ごろからメモリ/SSDの価格が上昇し、11〜12月にかけて値上がりが目立つ局面がありました。

今回はメモリ/SSDの価格高騰について、その理由や買い時の判断について紹介していきます。

メモリ/SSDが高騰し、品薄・値上がりが目立つ状況に

白い机の上にNVMe SSDとメモリモジュールが並ぶイメージ写真

2025/12現在、PCの主要パーツである「メモリ」「SSD」の価格が高騰しており、入手しづらい状況が続いています。

メモリ/SSDの相場は、2025年秋(10月後半)あたりから上昇の動きが目立ち始め、11〜12月にかけて上昇が一段と強まったと報じられています。秋葉原の店頭相場調査でも、2025/10の時点でDDR5-5600を中心に値上がりが確認されています。

その後11月は品薄感が強まり、大容量モデルを中心に上昇。12月は容量に関係なく一気に跳ね上がる商品も出ています。

PC Watchの特集では、11月→12月でDDR5メモリ(32GB×2/16GB×2)の価格が約2.8倍になった例が紹介されています。SSDもあわせて高騰傾向が取り上げられています。

PC Watchの価格推移でも、11月→12月でDDR5メモリ(32GB×2/16GB×2)がなんと約2.8倍になった例が紹介されています。 SSDも同様に、撤退の発表(※後述)があったCrucial製のSSDが11月→12月で約1.5倍以上も上昇しています。

Amazonなどの通販サイトでも価格高騰が起こっている

実際にAmazonのメモリやSSDの商品ページで「Keepa」を使って過去3ヶ月間の価格推移を見てみます。

※注意:Keepaは出品者の切り替わりやセールの影響でも価格が大きく動きます。この記事では「相場の動きをイメージするための一例」として見てください(比較するなら、同じ型番・同じ商品ページで確認するのが大前提です)。

KeepaでDDR4メモリ(32GBキット)の価格推移を確認している画面(直近)
DDR4メモリ(16GB×2)が¥35,480(2025/12/30時点)
KeepaでDDR4メモリ(32GBキット)の価格推移を確認している画面(10月時点)
2025/10/1時点は新品で¥10,180

この例では、2025/10/1(¥10,180)→12/30(¥35,480)で約3.4倍。出品者の切り替わりなど個別要因もあり得ますが、少なくとも「10月中旬以降に上がりやすい動き」が見えます。

同様にSSDも見てみます。

KeepaでM.2 NVMe SSD 1TBの価格推移を確認している画面(直近)
M.2 SSD 1TBが2025/12/30時点で¥17,657
KeepaでM.2 NVMe SSD 1TBの価格推移を確認している画面(10月時点)
2025/10/1時点では新品で¥9,400

この例では、2025/10/1(¥9,400)→12/30(¥17,657)で約1.9倍。12月に価格が跳ねやすい動きが見えます。

このように、一般向けのメモリやSSDでも値上がりが確認できます。

BTOのPCが受注停止になっている

受注生産(BTO)メーカーでは、相場が荒れている時期に一時的な販売停止納期延長が発生することがあります。

また、機種やタイミングによっては「特定のメモリ容量(例:32GB/64GB)が選べない」「在庫のある上位構成による」といったケースもあり、結果として“高くなった”と感じやすくなります。

BTO PCの受注を一時停止することを発表しているBTOメーカーも次々現れています。今回の価格高騰による影響で想定以上の注文が入っているためとみられます。

メモリとSSDが高騰している理由

半導体チップやサーバー機器をイメージした写真(価格高騰の背景)

なぜこれほどメモリとSSDの価格が上がっているのでしょうか。背景にあるのは世界的なAI需要の拡大です。

最近生成AIも話題になっていますが、AIの学習や推論には、一般的なPCよりも大量かつ高性能なメモリが必要になります。特にAI向けでは「HBM」と呼ばれる特殊メモリが使われ、需要が集中しています。

また、AIデータセンターの建設が急ピッチで進み、学習データや推論用データを保管するために大容量のSSDが大量に使われます。そのため、NAND(SSDの材料)やSSDの調達が大口需要による先行確保の影響で、一般向け製品の在庫が回らなくなってきているのです。

パーツ主な要因状況
メモリ(DRAM)AI/サーバー向け需要AI処理に不可欠な特殊メモリ(HBMなど)の生産が優先。一般的なパソコン用メモリの生産枠が削られている
SSD(NAND)AIデータセンター需要クラウドやAI学習用の巨大なストレージ需要が急増。個人向けに回ってくる在庫が減り、仕入れコスト増

さらに、海外では一般向けブランドの出荷終了を発表する動きもあり、一般向けの供給が不安定になり得る材料として注目されています。

メモリ/SSDは今買うべきか、それとも待つべきか?

価格推移グラフを見ている手元と外付けSSDのイメージ写真

値上がりしている状況ですが、2026年に入っても“すぐに元通りに安くなる”とは言い切りにくい状況です。調査会社の見通しでは、2026年1〜3月もメモリ価格の上昇傾向が続く可能性が示されています。SSD(NAND)も同様に値上がりすると見られています。

そのため現時点で「いつ安くなるか」を断言するのは難しいところです。

買うべき人

すでにメモリやSSDが必要な状況なら、「いつか安くなるはず」で待つより、早めに確保したほうが結果的にラクです。特に年末年始は、値引きやポイント還元が出るタイミングもあります。

  • 空き容量が限界で、更新や作業に支障が出ている
  • タブやアプリが重く、メモリ不足の症状(頻繁に固まる/落ちる)がある
  • 近いうちにPCを組む/買い替える予定があり、必要パーツが決まっている

迷う場合は、まずは必要最低限(例:メモリは32GB、SSDは1TBなど)を先に確保し、追加は様子見にするのもアリです。

待ってもいい人

今すぐ困っていない場合は、急いで買う必要はありません。ただし「短期間で元に戻る」と決め打ちはせず、半年以上待てる余裕がある方向けです。

  • 体感の困りごとがなく、増設は“快適さアップ目的”
  • 価格が落ち着くのを待てる(半年以上先でもOK)

待つ場合は、同じ型番(同じ商品ページ)で価格推移をこまめに確認し、下がった日に買う

補足:BTOは価格改定が入りやすい

パーツ相場が荒れている時期は、BTOメーカーやショップで受注制限や価格改定が入りやすくなります(現に入っていますが)。買うと決めたら、見積有効期限や納期についてもチェックしておくのがオススメ。

よくありそうな疑問

メモリとSSDの購入を考えている方のために、よくありそうな質問をFAQ形式にしてまとめてみました。参考になれば幸いです。

メモリとSSD、どっちを優先して買うべき?

ほしい理由が「容量不足」→SSD、「PCの立ち上がりやアプリの読み込みが遅い」→SSD、「アプリが落ちる」→メモリ

外付けSSDでも十分?内蔵じゃないとダメ?

用途によりますが写真/動画の保存、バックアップは外付けSSDでも十分なことが多いです。OSやアプリの起動速度を上げたい場合は内蔵SSDのほうがオススメです。

SSDは1TBと2TB、どっちが節約になる?

節約重視なら、まずは1TB+外付けSSDで写真/動画を逃がす方法が堅実です。

NVMe(Gen4/Gen5)の速度差は体感できる?

一般用途(ブラウザ、Office、軽い写真編集)では、そこまで数字ほどの差を体感しないと思います。極端に高価なモデルより「定番・安定モデル」を選び、容量や保証を優先しましょう。

メモリは増やせば必ず速くなる?

例えばゲームや画像処理など、メモリを大きく消費する処理を行っていてメモリ容量が明らかに不足している場合は効果が出やすいですが、足りている場合は体感差が小さいかもしれません。

ノートPCはメモリ増設できない機種もある?

あります。機種によってはメモリが基板に固定(オンボード)で、増設できません。購入前に「型番+メモリ増設」で確認し、難しければ外付けSSD活用など別ルートで対策しましょう。

メモリは混ぜて使っても大丈夫?(メーカー違い/容量違い)

動く場合もありますが相性問題が出る可能性が上がります。運が悪いとブルースクリーンで落ちてしまったりとPCの動作が不安定になります。できるだけ「同容量・同規格・同キット」をおすすめします。特にノートPCは相性が出ることがあるため注意してください。

DDR4とDDR5は互換性ありますか?

ありません。対応マザーボード/CPUが違うため、DDR4のPCにDDR5は挿せません(逆も同じ)。購入前に「自分のPCがDDR4かDDR5か」を必ず確認しましょう。

SSDの「SATA」と「M.2(NVMe)」の違いは?

SATAはケーブル接続のSSD、M.2(NVMe)は基板に挿すタイプで、対応する規格が違います。スロットの形が似ていても「SATA対応M.2」と「NVMe対応M.2」があるため、型番や仕様を確認してから購入してください。

中古のメモリ/SSDは節約になる?

節約になることはありますが、当たり外れが出やすいです。メモリは比較的リスクが低めですが、SSDは使用状況(書き込み量)が分かりづらく、保証も短いことがあります。安さ重視なら新品のセール狙いも検討したほうがいいかも。

SSD交換のときWindowsはどうなる?(クローン必要?)

OS入りのSSDを交換する場合は一般的に「クローン(ディスクの中身まるまるコピーする)」か「再インストール」する必要があります。作業が不安なら、外付けSSDで容量不足を解消する方法もアリ。

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