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【USB】Type-Cとは?特徴・できる機能について紹介

2025-01-23

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【USB】Type-Cとは?特徴・できる機能について紹介

matchan

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こんにちは。matchanです。

今やスマホやPCをはじめとした様々な機器に採用されている「USB Type-C(以下、Type-C)」。

従来のUSBに比べて大幅な性能アップや新機能の追加により、非常に便利なものになっていますが、一体どんなことができるのか、何がすごいのかがいまいちピンとこず、使いこなせていない方も多いのではないでしょうか。

今回は、

  • そもそもType-Cとは何か、その特徴について
  • Type-Cで実現できること

について、自分の知識の整理も兼ねて紹介していきます。

Type-Cの特徴

そもそもType-Cは「USB端子の規格」を指しています。2014年にUSB Implementers Forumという標準化団体によって策定された「端子とコネクタについて」の規格になります。

注意すべき点は、あくまで「USB端子とコネクタ」に関する規格であり、これから登場する「USB4」「Thunderbolt」「Power Delivery」などとは別の規格であるということです。

  • 「Type-Cのケーブルを接続すれば高速にデータ通信ができる!」
  • 「Type-Cのケーブルを接続すれば高速充電ができる!」

・・・といったわけではありません。あくまで「USB」「PowerDlivery」に"対応した機器"と"対応したType-Cケーブル"を使用することで、その機能を実現できるということです。

また表記についてですが、「USB Type-C」「USB-C」といった表記が見られますが、ここでは「Type-C」の表記で統一します。

挿す向きを気にしなくていいコネクタ形状

Type-Cの形状は楕円形で、これまでのなどのUSB端子とは異なり上下(左右)の向きを気にせず接続できるようになっています。

私自身、Type-AのUSBメモリや周辺機器を接続しようとしたらうまく挿さらなくて、反対向きにして挿し直すという行動を1万回以上していますが、Type-Cではその心配はないということです。

少し具体的に言うと、Type-C内部のピンはほぼ対称となるように配置されており、上下(左右)を入れ替えて接続しても、うまく信号線が接続できるように工夫されています。

機器ごとに異なるケーブルを用意する必要がなくなる

例えばPCと機器を接続するとき、これまではType-B、Mini-B、Micro-Bなど機器によって異なるケーブルを使い分ける必要がありました。

しかし、Type-Cに対応した機器であれば両端がType-Cのケーブル1本あればOK。これにより持ち歩くケーブルを減らすことができます。

iPhoneもiPhone 15よりType-C端子を採用

他のメーカーが次々とType-Cを採用する中、iPhoneは頑なにLightining端子を採用し続けてきました。

しかし2024年に「EU圏内で発売されるスマホなどのスマート機器の充電端子には、Type-Cのみ採用すること」が義務化されました。これを受けてApple製品もType-Cを搭載せざるを得なくなりました。

その結果、2023年に発売されたiPhone 15シリーズよりLightning端子が廃止され、Type-C端子が実装されました

Type-Cで実現できること

それを踏まえ、Type-Cを使うと実現できる機能を紹介していきます。

  • 最大80gbpsでの高速データ転送(USB 80Gbps,Thunderbolt 5)
  • USB PowerDeliveryによる高速充電
  • オルタネートモードによる映像出力

80Gbpsでの高速データ転送

Type-Cを使用するUSB規格「USB 80Gbps(USB4 Version 2.0)」は最大80Gbps(10GB/秒)、Type-Aでは最大10Gbpsなのでその8倍の高速データ転送を実現することができます。

マーケティング名規格名最大転送速度対応端子
USB 80GbpsUSB4 Version 2.080bps(条件付きで120Gbps)Type-C
USB 40GbpsUSB4 Version 1.0
(USB4 Gen3x2)
40GbpsType-C
USB 20GbpsUSB4 Version1.0
(USB4 Gen2x2)
20GbpsType-C
USB 20GbpsUSB3.2 Gen2x220GbpsType-C
USB 10GbpsUSB3.2 Gen2x10GbpsType-A,Type-C
USB 5GbpsUSB3.2 Gen15GbpsType-A,Type-C
-USB2.0480MbpsType-A,Type-C

また、USBと似て非なる規格である「Thunderbolt」についても、Thunderbolt 3からType-Cが採用されており、最大80Gbpsの高速データ転送が可能です。

Thunderbolt最大転送速度対応端子
Thunderbolt 580Gbps(条件付きで120Gbps)Type-C
Thunderbolt 440GbpsType-C
Thunderbolt 340GbpsType-C
Thunderbolt 220GbpsMini DisplayPort
Thunderbolt10GbpsMini DisplayPort

Type-Cケーブルを購入する場合は、対応するUSB or Thunderboltの規格を確認しておきましょう。

「USB PD(Power Delivery)」での高速充電

Type-Cを使用した「USB PD(Power Delivery)」という給電規格に対応している場合、最大240Wの給電を実現することができます。これはUSB Type-C内の「CC」ピンを使用し、給電元-給電先間でお互いに情報をやり取りして給電を行う仕組みです。

このようなPDに対応した充電器の場合、PDに対応したスマホとパソコンをそれぞれのType-C端子に接続することで、例えばスマホには20W、PCには45W給電することができます。

給電に関するUSB規格は以下の通りで、PD非対応のType-Cでも15Wと、Type-Aの2倍の給電能力を持っています。

規格名最大供給電力対応端子
USB PD3.1240WType-C
USB PD3.0
USB PD2.0
100WType-C
USB Type-C(Current 3A)15WType-C
USB Type-C(Current 1.5A)7.5WType-C
USB BC7.5WType-A
USB 3.2 Gen1
USB 3.2 Gen2
4.5WType-A
USB 2.02.5WType-A
規格名最大供給電力対応端子
Thunderbolt™ 5240WType-C
Thunderbolt™ 4100WType-C
Thunderbolt™ 3100WType-C
Thunderbolt™ 210WMini DisplayPort
Thunderbolt™10WMini DisplayPort

オルタネートモードによる映像出力

Type-Cには「オルタネートモード(Alternate Mode)」という、USBとは他の信号を伝送するオプション機能があります。

オルタネートモードに対応していればType-Cケーブルを使って映像出力や給電が可能となり、「ディスプレイからPCへの給電」「PCからディスプレイへの映像出力」がケーブル1本で同時に実現できます。

まとめ

ポイント

  • Type-CはUSB端子、コネクタに関する規格。従来のUSBはType-A、Type-Bなどがある。
  • 最大80Gbpsの高速データ転送を実現できる(USB 80Gbps、Thuberbolt 5)
  • 最大240Wの給電が実現できる。(USB PD3.1、Thunderbolt 5)
  • 給電と映像出力を行える。(オルタネートモード)
  • ただし、これらの機能を実現するためには使う全ての機器とType-Cケーブルが機能に対応している必要がある。Type-Cのケーブルを接続すれば実現できるわけではない。

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